プペル無料化について

By kihara, 2017年1月23日

『えんとつ町のプペル』を無料公開したらAmazonランキングが1位になった。

クリエイターの報酬に関する批判が多々あったそうだ。

分かりやすいように分類すると、稼げないクリエイターは弱者であり、逆は強者だ。強者には強者の戦略があり、弱者には弱者の戦略がある。ただそれだけだ。

弱者が強者の戦略にケチをつけても弱者は弱者のままかそれ以下になるだけで、思い切って真似なんかしようものなら痛い目に合う。それはほとんど職業や経営で言えることで、弱者である原因がマクロなら生まれた時代が悪いし、ミクロならセンスがないという事だ。

ただクリエイターという職業は強者と弱者の差を感じ取れていない人が多い気がする。くだんの東京オリンピックのロゴで有名になった方は年収5億円だったそうだけど、あのロゴに批判が集まった事こそがこの現実を如実に表していると言える。なんとなく「自分にもできそう」だからだ。

ウサイン・ボルトに勝てると思う人はいない。それは100m走った事があるからだ。10秒なんかで走れるわけがないと知っているからだ。そして目指す人も少ない。

クリエイティブに関しては、経験がない人の方が圧倒的に多いし、作ったものが目に見え感じることが出来るものだから批判しやすい。なんとなくダサい、つまんないで終わる。つまりセンスがかなりの割合を占める職業である。クリエイティブとは人に感じてもらうことを目的としているのでそれを避けることはできない。

さて、クリエイター弱者はどうだろう。人を動かすものを作れているのだろうか。作っていないのであればそれはクリエイターではない。真似事をしているだけだ。人を動かすものは常に需要があり、それだけ人が慣れている分野でもある。そんな飽和した世界で心踊るクリエイティブを作る事が出来る人は限られてきている。そしてその決定的な差がセンスだ。その僅かな差、実際は遥かな差が強者と弱者を分けている。

もう一度言うが、弱者が強者の戦略にケチをつけても無駄だ。弱者には弱者の戦略がある。興味があればランチェスター戦略を調べると良い。

蛇足だが、自分はデザインが全く出来ないしセンスがないのでデザイナーを心から尊敬している。ただシステムをクリエイティブと捉えるとセンスはあると認識しているし売りにしている。プペルの印税より稼げてるし。

それにしてもこんなに引き込まれるような絵を描くとは思わなかった。戦術レベルだと実物を見たい、手元に置きたいと思わせる素晴らしい絵と、ECの普及がハマったと評価している。買ってないけど。

 

 

Lanchester Leda / nzcarfreak

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