起業して後悔したたった一つの事

By kihara, 2016年5月6日

起業するというのはものすごく覚悟がいる事で、責任も重大で、死に物狂いでやるしかないというイメージがありましたが、世の中を変えてやろうという意気込みでやらない限りはサラリーマンの延長なんだなと思ってる今日この頃です。

ずっと書きたかったけどたかだか2年やったくらいで何が分かるんだと思って躊躇していましたが、やはり書きます。

起業して後悔した事です。

 

 

倒産しかけた事

 

自分の場合は全く異なる畑にチャレンジしていきなり1,500万ほどマイナスになって倒産しかけましたが、得意分野を仕事にした途端になんとか立て直せました。もし倒産してたらどうなってるかなんて考えても無駄なので考えてません。とても運が良かっただけだと思ってます。

というわけで後悔はしていません。

 

ちなみに5年で10%しか生き残れないとかいうデータもありますが、周りを見渡すと

  • ガチでチャレンジしているスタートアップ
  • これまでの経験を仕事にしている(いわるゆ独立)
  • 何のビジョンもメンバーもスキルもない、もしくは行く宛がなく起業(ある意味ベンチャー)

の3パターンに大きく分かれるなと思っていて、それがざっくり3:4:3(あくまで体感)くらいで、スタートアップはプロダクトアウトできない、資金が尽きる、リリースしても想定外だったなど成功率10%くらい、独立は堅実に取引先さえ掴めればほぼ倒産なしだけど、実は独立に値する(個人で信頼される)ほどスキルがなかったなどで50%、最後のとりあえず起業は0%、というわけで20%くらいは生き残ってるんじゃないかと感じてます。独立の人がサラリーマンに戻る事も多々あるのでその辺を引くと10%になるかもしれないです。

 

 

年収が下がった事

 

これまで約14年、うち9年サラリーマンをしていてピークで年収1,500万程度でした。宵越しの金は持たない性格なのでパーッと使ってたのですが、決して世間が想像する金持ちではなく、税金やら住宅ローンやらで自由に使えるお金は月に10万くらいです。4万円の釣り用の電動リールにずっと憧れて買わずに終わるような感じで、送別会でもらった時は泣きそうなくらい感動しました。もちろん質素倹約に努めればもっと余裕はあったと思います。あとその時に貯金しておけばと思った事もあったようななかったような。

ぶっちゃけますが、今の年収は500万、これまでの3分の1です。これでも若輩経営者としては高い方です。

さらにぶっちゃけますが、今の方が圧倒的に生活に余裕があります。よく聞く経費ってやつです。家も会社が借りてくれますしね。持ち家の人はさっさと売っちゃうか貸して、社宅に住んだ方がいいです。とにかく生活費の大半が経費で、雑に言ってしまえば「給与=自由に使えるお金」です。もちろん会社に収益がないと厳しいですが。

というわけで全く後悔していません。

 

 

安定がなくなった事

 

安定というより、企業の看板がなくなった事による信用の低下はハッキリとありました。起業直前にキャッシングカードを作った時、30分で最高額かつ最低金利のカードを渡されましたが、起業直後に融資元の銀行の方の営業ノルマ不足で頼まれてキャッシングカードを作ったときは最低額かつ最高金利のカードでした。頼まれて作ったのに。まさに天と地です。個人で持っているクレジットカードは限度額を全く気にしなくてよいものなのに、法人で作ったものは限度額20万です。これほど差はでます。そんなのただのカード会社の基準でしょ、と思うかもしれませんが、知り合いに至ってもほとんど同じです。起業直後は信用がゼロの状態です。1年経って、オフィス構えて、実績を出して仕事が順調に来るようになりました。特にオフィス構えて仕事が増えたのは肌で感じるレベルでした。

知り合いの方は分かっていると思いますが、どうにかなると思って生きている性格なのでこれも全く後悔していません。

社内の政治的なめんどくさい事もないのでとにかく自由ですしね。自由は責任も伴いますが、最高に自由。

 

 

それじゃ何なんだ

 

仕事にまつわるお金や安定が問題じゃなければいったい何を後悔したのかと言うと、

それは、

「もっと早く起業すれば良かった」

です。

 

「もっと早く起業すれば良かった」

大事なことなので2回言いました。

 

父親の影響もあり、社会人になる前から漠然と社長になると思っていましたし、それでこの時代にパソコンが不得意なのはまずいと就職したのですが、ただその時々で必要とされている事を続けた結果、いつのまにか35歳になっていました。27歳で具体的に起業を考えていたのですが、偶然が重なってお手伝いしているうちにやりがいを見つけ、ズルズルと自分に言い訳をしながら引き伸ばしていました。経験になったと言えば間違いないのですが、起業してからの2年の方がこれまでの10年分に匹敵する経験になっています。

 

後悔ってやらなかった時にするものなんだと強く思います。

「起業 後悔」で検索しても趣旨が異なるページばかりヒットしますしね。

「定年 後悔」だと見たくないレベルでいっぱい出てきます。

 

最近僕に起業の相談にくる方が多いです。変なスーツ着てるプログラマが会社を建てて食べて行けてるのに興味が沸いたのではと思います。そして少なくない方々が起業へと歩みだしています。もちろん数の論理や大資本が強いということもありますが、先輩達にかわいがられて成長出来るというのもありますが、安定した方が親を安心させられるとか結婚しやすいとかありますが、少しでも「社長」に興味がある方、是非起業しましょう!ちなみに「社長」ブランドは強いみたいで、あんまり儲かってない上に会社を潰して億単位の借金あってあんまり格好良くない人でもめっちゃ美人と結婚してたりします。余談ですが。

当たり前ですが「年齢」というのは変える事が出来ません。少なくとも若いという事に関して諸先輩方に勝てるので、やはり20代のうちに起業する事は色々な面で合理的だと考えます。もちろん10代だともっと最高です。9歳以下だと痺れます。

これも余談ですが、およそ10年前、「20代経営者の会」というグループから2名上場をしており、2人ともに大きな挫折がありましたが、今とても立派な事業をやっておられます。もちろん本人の力もありますが、若い2人を支えたいという周りの力も多分にあったのではないかと思っています。

 

皆々様方には、こんな人間でも会社をやれるんだと思っていただいて、若く力強い萌芽が1つでもでればいいなと、それを会社を続けるモチベーションの一つにすることにします。

 

Regret / exquisitur

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